Kanon 第10話 「丘の上の鎮魂歌~requiem~」
第10話 「丘の上の鎮魂歌~requiem~」
もし、奇跡を起こせたら…相沢さんなら何をお願いしますか?
束の間の奇跡の終わる時――。
真琴と見た夢のおわり。
願いは成就したのか? 少女は幸せだったのか…
真琴編、終章です…
もう言葉も話せず人としての感情もなくなった真琴。
裕一は、美汐に頼み会ってもらう。
美汐によって自分の名前と裕一の名前を思い出す真琴。だが、それは一時的なもの。
次に熱を出せば最後…
美汐は裕一に願いでる。
「この子が望んでいたことがあるのなら、どうか叶えてあげてください」
真琴のために――
秋子と名雪と4人で外食に出かける。
帰りには真琴が撮りたがっていたプリクラを4人で写す。
庭で季節外れの花火をする。
家族に囲まれ幸せそうな真琴…。しかし、再びの発熱。
一晩中つきっきりで看病する裕一。
翌朝、真琴はまだ持ちこたえていた。
真琴が好きだったマンガを読み聞かせていた裕一は、真琴が望んでいたことに思い至る。
「結婚しようか、真琴――」
そう決めた裕一は真琴を連れて出かける。
秋子さんは、晩ご飯作って待ってるから、いってらっしやいと送り出す。
もう真琴が戻らないとわかっていても別れは言わないで。
家の前で待っていた美汐と学校に向かう。
名雪を呼んでもらうよう頼まれた美汐は、去り際に言う。
「真琴、またいつか遊びましょう…」と。
呼ばれた名雪は、真琴と雪で遊んであげる。
休み時間が終り帰っていく名雪は、帰ったらまた遊ぼうと真琴に笑いかけていく。
祐一は去っていく名雪にありがとうと言う…。
…名雪も別れがわかっていてもサヨナラは言わなかった。
別れの儀式――を済ませ、祐一は真琴と物見の丘に。
街では雪が積もっていたのに、丘は緑の広場が広がっていた…
座って肉まんを食べ過ごす二人。
やがて、陽が傾き。祐一はウエディングベールを真琴に被せ式をはじめる…二人だけの結婚式。
「私、相沢裕一と沢渡真琴は、病めるときも健やかなる時も富めるときも貧しきときも、いつもそばにいることを誓います。
これから先、いつまでも――」
――真琴の願いは成就したと信じた。
子供のようにはしゃいでみんなを困らせて真琴は幸せだったろうか?
嫌いな俺なんかと一緒にいて真琴は幸せだったろうか?
全ては報われただろうか?
本当にみんなおまえが好きだった。いつもも喧嘩ばかりしていたけど、
俺もおまえが大好きだった。
それに気づいてくれていればおまえは幸せなはずだった…。
「真琴、ずっと一緒にいような…」
突然の突風でウエディングベールが飛ばされ泣き出す真琴。
「今日は、めでたい日なんだぞ。今日から俺たちは本当の家族なんだ」
泣き止まない真琴に言葉をかけ優しく頭をなでる祐一。
ようやく落ちついた真琴と祐一は鈴で遊んであげる。
ずっとこうして遊んでいような――
真琴の動きはしだいに緩慢になり…
そして、眠るように動かなく。
鈴が音色を響かせ落ちた時――夢の時は終った。
そこは雪の丘で、ただ鈴だけが白い雪の上に落ちていた。
真琴は、祐一といっしょにいることを夢みた少女は消えていた――。
後日、放課後の屋上で話す美汐と裕一。
裕一が元気そうなのに安堵する美汐。
元気だけが取り柄と答える裕一。
…秋子さんと名雪、いっしょに真琴と暮した二人がいるから裕一の悲しみも癒されたでしょう。
また春になれば、新しい子たちが生まれ。また同じような夢を繰り返すのかも。
もしかすると街の人間の半分くらいが、みんな人ではないのかもしれませんと冗談を言う美汐。
…見つからない探しものを探し続ける少女。 だれかをずっと待ち続ける少女。 見えない魔物と戦う少女。
丘の狐がみんな不思議な力を持っているとしたら、とんでもない奇跡を起こせるかも。
「もし、奇跡を起こせたら、相沢さんなら何をお願いしますか?」
美汐の問いにそんなの決まってるさと答える裕一。
春の日溜りのなか、猫を抱いて気持ちよさそうに寝る少女――真琴とピロ。
いつか来る春の日を願う裕一と美汐の前で、雪が静かに降り始める…
真琴編完結…
わかってても悲しいものは悲しい…。何度見ても(><;
同じ悲しみ、同じ夢をもう一度見たことで美汐の心の傷も癒されたならよかったです。
裕一の願った奇跡が叶えばいい…。
奇跡の春を待ちつつ冬の物語はまだつづきます――
次回 第11話「光と影の間奏曲 ~intermezzo~」
名雪とあゆの話もありつつ、舞の話に進むようです…
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もし、奇跡を起こせたら…相沢さんなら何をお願いしますか?
束の間の奇跡の終わる時――。
真琴と見た夢のおわり。
願いは成就したのか? 少女は幸せだったのか…
真琴編、終章です…
もう言葉も話せず人としての感情もなくなった真琴。
裕一は、美汐に頼み会ってもらう。
美汐によって自分の名前と裕一の名前を思い出す真琴。だが、それは一時的なもの。
次に熱を出せば最後…
美汐は裕一に願いでる。
「この子が望んでいたことがあるのなら、どうか叶えてあげてください」
真琴のために――
秋子と名雪と4人で外食に出かける。
帰りには真琴が撮りたがっていたプリクラを4人で写す。
庭で季節外れの花火をする。
家族に囲まれ幸せそうな真琴…。しかし、再びの発熱。
一晩中つきっきりで看病する裕一。
翌朝、真琴はまだ持ちこたえていた。
真琴が好きだったマンガを読み聞かせていた裕一は、真琴が望んでいたことに思い至る。
「結婚しようか、真琴――」
そう決めた裕一は真琴を連れて出かける。
秋子さんは、晩ご飯作って待ってるから、いってらっしやいと送り出す。
もう真琴が戻らないとわかっていても別れは言わないで。
家の前で待っていた美汐と学校に向かう。
名雪を呼んでもらうよう頼まれた美汐は、去り際に言う。
「真琴、またいつか遊びましょう…」と。
呼ばれた名雪は、真琴と雪で遊んであげる。
休み時間が終り帰っていく名雪は、帰ったらまた遊ぼうと真琴に笑いかけていく。
祐一は去っていく名雪にありがとうと言う…。
…名雪も別れがわかっていてもサヨナラは言わなかった。
別れの儀式――を済ませ、祐一は真琴と物見の丘に。
街では雪が積もっていたのに、丘は緑の広場が広がっていた…
座って肉まんを食べ過ごす二人。
やがて、陽が傾き。祐一はウエディングベールを真琴に被せ式をはじめる…二人だけの結婚式。
「私、相沢裕一と沢渡真琴は、病めるときも健やかなる時も富めるときも貧しきときも、いつもそばにいることを誓います。
これから先、いつまでも――」
――真琴の願いは成就したと信じた。
子供のようにはしゃいでみんなを困らせて真琴は幸せだったろうか?
嫌いな俺なんかと一緒にいて真琴は幸せだったろうか?
全ては報われただろうか?
本当にみんなおまえが好きだった。いつもも喧嘩ばかりしていたけど、
俺もおまえが大好きだった。
それに気づいてくれていればおまえは幸せなはずだった…。
「真琴、ずっと一緒にいような…」
突然の突風でウエディングベールが飛ばされ泣き出す真琴。
「今日は、めでたい日なんだぞ。今日から俺たちは本当の家族なんだ」
泣き止まない真琴に言葉をかけ優しく頭をなでる祐一。
ようやく落ちついた真琴と祐一は鈴で遊んであげる。
ずっとこうして遊んでいような――
真琴の動きはしだいに緩慢になり…
そして、眠るように動かなく。
鈴が音色を響かせ落ちた時――夢の時は終った。
そこは雪の丘で、ただ鈴だけが白い雪の上に落ちていた。
真琴は、祐一といっしょにいることを夢みた少女は消えていた――。
後日、放課後の屋上で話す美汐と裕一。
裕一が元気そうなのに安堵する美汐。
元気だけが取り柄と答える裕一。
…秋子さんと名雪、いっしょに真琴と暮した二人がいるから裕一の悲しみも癒されたでしょう。
また春になれば、新しい子たちが生まれ。また同じような夢を繰り返すのかも。
もしかすると街の人間の半分くらいが、みんな人ではないのかもしれませんと冗談を言う美汐。
…見つからない探しものを探し続ける少女。 だれかをずっと待ち続ける少女。 見えない魔物と戦う少女。
丘の狐がみんな不思議な力を持っているとしたら、とんでもない奇跡を起こせるかも。
「もし、奇跡を起こせたら、相沢さんなら何をお願いしますか?」
美汐の問いにそんなの決まってるさと答える裕一。
春の日溜りのなか、猫を抱いて気持ちよさそうに寝る少女――真琴とピロ。
いつか来る春の日を願う裕一と美汐の前で、雪が静かに降り始める…
真琴編完結…
わかってても悲しいものは悲しい…。何度見ても(><;
同じ悲しみ、同じ夢をもう一度見たことで美汐の心の傷も癒されたならよかったです。
裕一の願った奇跡が叶えばいい…。
奇跡の春を待ちつつ冬の物語はまだつづきます――
次回 第11話「光と影の間奏曲 ~intermezzo~」
名雪とあゆの話もありつつ、舞の話に進むようです…
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by seraid | 2006-12-09 21:16 | Kanon